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彼の世界は官能で出来ている。

第12章 別世界の壁


瑛斗の部屋で激しく抱かれてから、早くも2週間がたった。


相変わらず瑛斗は“ヤッツン”こと“末広 八”の仕事が忙しく、あれから顔を見ていない。



「最近、ヤッツン来ないっすね?」


「そうだねぇ~…」



もちろん、私のバイト先になんて来れるわけもなく…


“ヤッツン”が通うファミレスと、言う…変な噂も日に日に鎮火しつつあった。



「もう一人のファンタジー作家さんはよく来るっすよね?――――つ~か、上原先輩あの作家さんのと付き合ってるんすか?」



「はあ?――――いやいや…付き合ってないから!」




嘉良くんは相変わらず来店してくれるし、仕事や打ち合わせもここでするから…


すでに、“ヤッツン”より“9カラット”がよく通うファミレス…になりつつある。




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