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ドSメイドは基本普通の子

第24章 フィギュア愛好家の魔の手!?


「最悪――――…店長をファミレスに呼びましょう!」


――――…来るかな?


「マリア様の秘密は――――…僕が守ります!」



――――ど~も…って、私…マリア様じゃないけどね!




私たちはこれからの展開に不安を抱えながら学校へと荷物を置きに向かった。






――――――――…




「さてと、荷物も置いたし!先生にも検定の報告もしたし!レッツ打ち上げ~!」


綾子は学校を出ると楽しそうに歩きだした!



「さあ、和歌子~どこのファミレスだっけ!?」



――――う゛…困った…



チラッと…寛太君を見ると私より顔を真っ青にしてオロオロしている。


「マリア様~…ど~したら…」


――――ど~したらも…なにも…




「お!?おおお!?美羽ちゃ~ん?」


後ろから大きな声で呼び止められ!私はビクッと体を強ばらせた!


「――――え!、な…何このデカイ人!和歌子の知り合い!?」



「!あっ、そうか~和歌子ちゃんだもんなぁ~ついつい、ゴメンゴメン!」



後ろを振り向くと…


デカイ体をスーツで覆った…オーナーの北村さんが私たちに手を振っている。


「ヤクザ?やばい、こっち来る!怖い――――!怖いんですけど!」


モデルの子もオーナーの予想外のデカさに私の後ろに隠れる!


「今からお店に行くところなんだけど、何してた?」


――――オーナー…そのデカ差で…スーツにサングラス…ヤバい人にしか見えませんよ!?


「オーナー…サングラス…」


ボソッと言うと、北村さんは「あっ、いつもの癖で」と、うっかりアピールしながらサングラスを外した…


「あ――――…目は…可愛い…」


――――そうなんです!悪い人ではないですよ~!



「え、?オーナー…?」



――――あれ?寛太君が食いついた!?



「ヤバい――――…オーナーさん!【ヴァン放】の大鬼の長…ラスボス…じゃないですか!この大きさ!この筋肉!マジで――――あのカフェマジで…マリア様の巣じゃないですか!」



――――あ~…寛太君の目が…キラッキラッし始めた…



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