
硝子の指輪
第3章 劣情と苛立ち
恥ずかしいと言ってるつもりがただただ思っていただけで彼は行為を続けた。
「さ、そろそろいれてもいいよな?」
「まっ…!…」
待ってという前に先が入口に付いていた。ぐわんと突然広げていき、息ができなくなるくらいお腹の圧迫感に襲われた。
「…あっあっ」
どんどん入っていく…。
気持ちいい擦り方でまたイきそうだ。
「あー…」
彼が素っ気なくこぼした言葉は、
「……全然入らないんだけど」
「…………へ?」
まだまだらしい。
「もういっぱい…ですよ…?」
「……受け止めろよ」
「えっ…あっ!!?」
未開の地に踏み込まれた感覚。
入ってはいけない場所に入り込んでいく彼は何となく、いや確実に意地悪だった。
