
好きって言わない!
第27章 ラブストーリーは突然に。
M「・・・誰がバカップルだコラぁーーー!!」
S「あーあ・・・せっかくおとなしかったのに。」
M「お前っ、やっぱ抱き合ってんの変だったんじゃねぇか!!
騙しやがったな!!」
S「騙してねぇよ。
お前が踊れねぇのを誤魔化してやってたんだろ?」
N「だからって、あんな密着しなくてもねー?」
A「ねー?」
S「お前らこそキャッキャうふふの王道バカップルしてたじゃねぇか!」
N「だってまーくんが勃、」
A「にのちゃん!怒るよ?!」
N「ヤダぁ、怒んないで・・・?」
A「うるうる上目遣いズッキュン!!」
S「アホだ・・・」
M「アホはお前だ!!良い加減離せコラ!!」
S「・・・。」
M「離せっつってんだ変態野郎!!」
N「アホだな。」
A「アホだね♡」
『あのぉ〜・・・、もうダンスタイムは終わってまして・・・』
ANSM「「「「え?」」」」
気が付けば、音楽は止まっていて、他のクラスのカップルは整列していた。
進行係の生徒が躊躇いがちに俺たちに声を掛ける。
『それで、あの・・・カップルで並んで頂きたいんですけど。』
ANSM「「「「・・・。」」」」
ピッタリとくっ付いて手を繋いでいるアラジンと白雪姫。
ジャスミンを抱きしめて離さないプリス王子。
ヤバイ。
クラス対抗なのにメチャクチャ・・・
なによりこのW浮気のような惨状、ディズニーファンが見たら怒りそうだ。
S「ちょっと悪ふざけが過ぎました。
すみません。」
ニッコリと笑って答える翔だが、今更そんな爽やかに笑っても遅いと思う。
まず松本から手を離せ。
A「あ、おさまってきた。良かった〜。」
『何がですが?』
バカ。
