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好き心少なからず

第24章 君さえ良ければ~姉ヶ崎×田口~

すると、田口君は何か思い当たったらしく、小さく頷いた。

「もしかして、球技大会の練習で?」

え!?

言い当てられて驚いて目を丸くすると、田口君は小さく笑った。

「姉ヶ崎さんもテニスなんだって?」

「何で知ってるの!?」

「カズに聞いた」

何てことないように話す田口君の様子に、少し気が抜けて、肩を落とした。

カズって…宇野くん、か。

同じテニス部だもんね。

誰が出るとか、そんなに意味もなくしたから…か。

落ち込んだ私に気付かないのか

「テニス、好きなの?」

田口君はニッコリ微笑んで聞いてきた。

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