テキストサイズ

好き心少なからず

第19章 関係ないよね?~梶×宮下~

絞り出すような弱々しい声音に、頬杖を止めて花夏に向き直した。

あれ?マジで落ち込んでる?

彼氏がいないことでそんなに落ち込む奴じゃ無かっただろ?

花夏が話すまで、ずっとそのままでいると、花夏はもう一度ため息をついて

「私なんかを好きになってくれる人なんかいないじゃん」

淡々と、静かに告げられた。

冷静だからこそ、重い。

それを受け止めかねて、無理矢理笑いを浮かべると

「んな事ないだろ~?考えすぎだ」

笑い話にしようとしたのに、花夏に睨まれてしまった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ