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好き心少なからず

第19章 関係ないよね?~梶×宮下~

「何が?」

「花夏は…好きなやつ、いねぇの?」

頬杖を付いたまま、下から探るように花夏を見つめる。

俺の視線に、一瞬怯んだ…ような気がした。

だけど、気のせいだったのか?

「リューセーには関係ないよね?」

いつもの、澄ました顔で突っぱねられた。

「ま、そうだけどさ」

別に、花夏の彼氏でもないし。

花夏を狙ってる訳でもない。

ただの興味本意だ。

簡単に引き下がったのが意外だったのか、花夏は唇を曲げてシャーペンをくるくると回し始めた。

「…にしても」

「あ?」

眉をひそめると、花夏に睨まれた。

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