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好き心少なからず

第15章 お弁当~八神×岸田~

だけど先生の思惑は違ったみたいで

「え…だけどなぁ」

困った顔で、私とお弁当とコンビニのパンを見比べている。

朝五時に起きて作ったのに。

…そんなにパンがいいんだ。

先生の態度にイラッときて

「じゃあいいですよ。持ち帰って棄てます」

先生の前からお弁当を取り下げようと手を伸ばした。

すると、先生が私の手を素早く握って…

え?

「先生…?」

温かい手のぬくもりに、胸がときめく。



「棄てるのはもったいないだろ!?」

は?

棄てるくらいなら…って事!?

何それ!?

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