テキストサイズ

好き心少なからず

第2章 大丈夫?~姉ヶ崎×田口~

男の子は席に戻っていった。

よし、あと1分ちょい。

話をしたせいか、キモチワルさが少し薄れたような気もする。

そういう意味では、ちょっとだけ感謝…かな。

深く息をついた…その時。

バスが急に減速した。

「きゃ…っ!!」

手すりに掴まっていた手が滑って、バランスを崩した。

転ぶ…っ!!

鞄を持っている方の手で、咄嗟に庇おうとすると

「危ない!!」

腕を掴まれ、ウエストを引き寄せられた。

「え!?」

後ろから誰かが助けてくれた…?

だれ…?

顔だけ振り向くと、すぐそばにその人の顔があった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ