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TIME is MONEY

第8章 scene Ⅷ


「俺と雅紀の関係は話した通り。お前に仕事を一緒にして貰いたいと言うのは分かったんだよな?」

「…ああ」

「とりあえず、話がごちゃごちゃするから智とかの事は置いとくけど」




確かに翔の言う通りだ

全て聞かなければ、と半ばムキになって
あらゆる疑問を纏めてぶつけてきた

だから次々に話が飛んで訳が分からなくなって来たのもあるだろう


俺の納得した顔を見た翔が小さく頷き、雅紀をチラリと見ると

雅紀は “翔ちゃんに任せる“ と言って口を閉じた



「雅紀が暴走しちゃったから、お前は今相葉の養子になってる」

「理解した。…納得はしてないけど」

「勿論、また戻すのも可能だけど、そうなれば両親は雅紀に4000万を返す事になる」

「…返さないだろ」

悲しいかな、そんなのは充分に予想が付く


「にのは、戸籍にこだわる?…この先、相葉になって困りそうな事ってありそう?」

そう言われてしまえば、はっきり言って思い浮かばない

例えこいつらと会っていなくても、それまでの気楽な生活スタイルを変えるつもりもないし

“結婚“ に何のこだわりも持っていない


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