
ある晴れた冬の日に
第7章 ごめんね
その日は朝起きると…
「わぁ〜、すごく積もってる!」
外は真っ白な雪景色だった。
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学校に着くと運動場には多くの生徒が出て、ホームルームが始まるまで遊んでいた。
私と未来も子どものようにはしゃぐ。
「萌音っ、いくよ〜!」
私のコートに雪が命中して柔らかく砕けけた。
「やったわね〜!えいっ」
すると未来が言った。
「ねっ、見て。三上先生だよ」
「えっ、どこ?」
思わず振り向いた先には
先生が男子数人に混じって、雪合戦の真剣バトルを繰り広げていた。
「三上先生、すごく楽しそう。いつもはクールで物静かだから、ちょっと意外だね?」
「うん」
私は未来にさえ、先生と出かけたなんて、言えなかった。
