
学園アリス
第1章 初めて
ーコンコンッ
大きな扉をノックして、返事が返ってくる前に扉を開ける。
「棗っ!」
中にいるであろう人物の名前を呼んで部屋に入ったが、
「あれ、棗おらんなぁ・・・」
一人部屋にしては広すぎる部屋には誰もいなかった。
まぁいっか!待っとこ〜っと!
大きなベットにボフッと飛び込む。
「ん〜!!相変わらずふかふかやー!」
大きなベットは寝心地も最高で、最近はよく棗のベットに寝に来ていた。
スーと大きく息を吸って、布団に染み付いた棗の匂いをかぐ。
いい匂い・・・
落ち着くなぁ・・・
「おい」
「ぅ、わっ!?」
突然の声にびっくりして体がビクッとはねた。
