
黒川とぱんぱかぱん!
第2章 黒川虹花は救世主
「私がどうかしたー?」
どこからか聞こえていたのか
黒川が制服の上からエプロンを着てレジへやって来た
「なんでもないよな!?お、俺帰る!」
「え、まだ余ってんぞ!おい!」
聞かれたことに恥ずかしくなったのか
みんな外へ出ていった
やっと静かになった…
まあ、ちょっと大人げなかっただろうけど
あそこまで突っかかってくるんだ
正々堂々戦ったまでよ。
「なんか様子おかしかったけど
なんかあったの?」
「いや。強いて言うなら男と男の約束だ。誰にも言わない。」
約束はしてないけど
言わないでおいといてやろうではないか
これが大人の余裕だ
「ふーん…じゃあ具合悪いとかじゃないんだ?よかった!」
