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天気予報の恋人

第4章 chapter 4



いつからか

何でも謝るのが当たり前になっていた


だって

謝らないと

ごはんを食べさせて貰えなかったり

時々叩かれたりしていたから



例え僕が悪くなくても

少しでも責められたら

すぐに謝る癖がついていた


僕のした事で

相手が何か反応した時に

咄嗟に出る「ごめんなさい」は


…自分の身を守る術だ



そういえば

まーくんは

一度も僕を怒った事がない


先生も、リーダーも怒らない

まーくんに怒ってるのは何回か見たけど


それは余程の時

だけどちゃんとまーくんの話も聞いてて

必ず最後は笑って終わる





…2年前

夏休みが終わる3日前

僕はそのまま

施設に預けられた



そんなとこに入れられるなら

そのまま先生のとこにいたかったけど

色々と「大人の事情」が邪魔をして

その願いは叶わなかった


あの時も

まーくんは泣いてた

「俺は何もしてあげられないの?」

って何度も言ってたのを


僕は忘れてない



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