
今日も明日も
第55章 Perfect Love
常夜灯の小さなオレンジ色の光しかない寝室
その灯りの下で汗が光るかずの体が艶かしく揺れる
「あ…、あぁ…っ」
浮かび上がる鎖骨に唇を寄せながら、赤く主張する小さな胸の尖りを指で摘まむと
かずは顎を仰け反らせて
溜め息の上に、甘い声を乗せた
柔らかいそこが、指の悪戯に熱を帯びる
固く芯を持ち始めたところをキュッと軽く捻って見せれば
「ぁん…っ、ん、ん…っ」
今度は背を丸め、声を出すまいと唇を噛み締めるから
「声…我慢しないで」
鎖骨から顔を上げ、触れるだけのキスを送る
閉じていた瞼を上げ、潤んだ瞳を見せたかずが困ったような視線を向けた
「だって…聞こえちゃう」
そう言って、目を向けたのは翔ちゃん達がいる部屋の壁
さっき聞こえた大ちゃんの声に、自分のも聞こえてしまうんじゃないかって不安があるのが伝わってくる
でもね
そんなの気にしないでいいんだよ
だってさ
コンコン…と控えめなノックにかずの体が大きく震える
「入るぞ」
「え、え、ちょ…っ」
慌てるかずに構う事なくドアが開いた
…今日は同じ部屋で、あの時を思い出すんだから
