
今日も明日も
第53章 恋空模様 2nd
「俺を…好きなの?」
何て上からな言い方なんだろう
だけど他に何て言えばいいのか分からない
「うん、好き。…友達とかじゃない“好き“」
それなのに真っ直ぐに言葉をくれる相葉くん
顔を上げられない俺に
「引いた…?」
なんて不安そうに聞いてくるから
違う、の意味を込めて思い切り首を振ってみせた
「顔、見せてよ」
「無理」
「どうして?」
「…だって、嘘みたい」
小さくしか言えない俺の肩を何度も撫でて、相葉くんがまた “好きなんだ“ って囁いた
「…ほんとに?」
おずおずと、極近くにある相葉くんの顔を視界に捉えると
相葉くんは嬉しそうに笑ってくれた
「やっと、顔が見れた」
「クラスで見てるのに…」
恥ずかしすぎるのを隠したくて、そんな事を言えば
「クラスじゃ、話し掛けんなって言ったの二宮くんじゃん。だから見たくても見ないようにしてたんだからな」
さらっと言われて、更に恥ずかしくなってしまった
