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今日も明日も

第43章 やさしいキスをして





相葉さんはずっと手を握ってくれていたらしい

いつの間にか俺は眠っていて、目が覚めた時もまだ握っててくれて

熱のせいか、握ってた手はもちろん、体も少し汗ばんでいた

着替えたいな…
でもどうしようかな

ちらりと相葉さんを見ると

相葉さん、随分無理な姿勢で寝てる

そんな、体を捻ってまで握ってくれなくていいのに…

だけど手を離そうにも、今離したらせっかく気持ちよさそうに眠ってるのを起こしそうだし

とは言えこのままだと絶対相葉さんが体を痛めるのも必至

俺は着替えたい

…なら、起きても仕方ないよね
俺の決断は早かった


握られた手をゆっくりと離すと、手のひらに冷たい空気が入り込んで

「ん……」
やっぱり、相葉さんは目を覚ましてしまって


「どしたの…」
目を擦りながら、俺に視線を向ける


「汗掻いたから、着替えたい…」

「そっか、…じゃあ、お風呂沸かすからあったまる?
にの、お風呂入ってないでしょ」

え?
何で知ってるの?

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