
今日も明日も
第36章 My Sweet Home
「はい、じゃあ掴まっててね」
「ん」
両膝の後ろに手を入れて、にのの体を抱き上げた
「んふふ」
にのが嬉しそうな声を出す
「なぁに?」
「嬉しい」
にこっと笑ってチュッとキスをしてきた
なんだ、今日は酒が入ってるとは言え
やたら可愛いんですけど
「ね、にの…?」
「ん?」
「お布団行ったら……」
「もっかい、しよ❤」
俺が言う前に、にのから言ってくれた
……俺、歯止め効くかな
朝まで寝かさない自信、あるかも
脱衣場のドアを開けると
「うぉっ!」
目の前に恨めしそうな目を向けるポチ…
だけど、俺に抱かれてるにのを見たら
とぼとぼとリビングに戻って行った
尻尾を下げて歩く後ろ姿が、やけに寂しそうに見える
ポチ、明日楽しみにしてて?
そんな寂しそうな目、きっともうしなくなるから
一人ぼっちの留守番も、なくなるからね
だからごめん
今日はにのを俺に独占させて
