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朝の電車のホーム。


早い時間だからまだ人は少ない。


隣には柊がいてくれる。きっと大丈夫。







あの日以来、電車に乗るのは始めて。


しばらくはお父さんが学校まで私たちを送っていってくれたから。



お父さんはこれからずっと送り迎えをしようかと言ってくれたけど断った。



お父さんは忙しいから、負担をかけたくない。

そのためにも、乗れるようにしなきゃね。




痴漢にあった日の翌日、学校に行くと凛乃ちゃんが私を抱きしめてくれた。


柊が私を助けてくれたところが、動画で流れているらしくて、それで知ったと言ってた。




正直いろんな人に知られていることがいやだけど、仕方ない。




凛乃ちゃんは私を強く抱きしめてくれて、そしたらなぜかまた泣いちゃった。




そんな私を抱きしめ続けてくれる凛乃ちゃんはほんとに優しくてかっこよくて大好き。





私の周りにいてくれる人は、ホントに優しい。



ほんとにホントに大好き。