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黒猫ニーノと相葉さん。

第12章 スーパームーンの夜に。

☆相葉Side☆



「うわぁっ!!」
「!!!」


その瞬間
強く眩しい光が俺たちを襲って
俺たちは月に背を向けた。


「何だコレ…」

「翔ちゃん、俺、目ぇ開かない…」

「俺も…」


あまりに強い光の衝撃で
二人とも目が開かなくなっていた。




「相葉さんっ」


ん…?
聞き覚えのある声。


「相葉さんっ!」


顔を抑える手を誰かがギュッと握る。




この感触。もしかして。



「ニーノ…?」



ゆっくり目を開けるとそこには
人間のニーノの姿があった。



「ただいま、相葉さん。」


「ニーノ…」



ずっと、触れたかった。
抱きしめて
『愛してる』
って言いたかった。


「会いたかった…」


俺はニーノをギュッと抱きしめた。




「痛てぇ…」

ニーノの傍らに転がってる大きな物体が
ムクリ、と起き上がった。



「えっ…?

しょーちゃん!しょーちゃん!」


隣りで蹲る翔ちゃんを叩いて呼んだ。



「眩しかったぁ…」


上体を起こした翔ちゃんが
ニーノの隣りの物体を見て驚いた。










「潤…。 お前、なん…で…?」

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