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恋空予報

第8章 生徒会

相葉side


「ぶっ!ニノちゃ、ふふふ」

「な、なんだよ!」

「く、口!あははは」


ニノちゃんの口の周りに
抹茶オレの泡がついてる。


それがおもしろくって、
指差して笑っちゃった。



「ひゃひゃひゃ!
腹痛っ!ごほっごほっ」

「ちょ、お前汚い!」



笑いすぎてむせる俺を
赤い顔で睨むニノちゃん。


その口の周りには、まだ
泡がついていて。


笑いが収まらなくなった。



「あ!相葉!」


ニノちゃんが目を瞑った。


そしたら、コーヒーが思いっきり
制服にかかった。


「あーーっ!」

「うわー!もう、お前ほんとばか!
トイレいくぞ!ほら!早く」



ニノちゃんが俺の手を引く。



トイレに入ったら一番奥の個室に
ニノちゃんが俺を入れた。



「ほら、上着脱いで!」

「は、はい!」



ニノちゃんはトイレットペーパーで
俺の上着を優しく拭いた。


そしたら、ニノちゃんの手が
首筋にきた。



「っ、ひゃ、くすぐったぁ…」

「…我慢、しろ…」



我慢って言ったって、
こんな狭い個室にニノちゃんと二人きりなんて、
我慢なんてできないよ…


ニノちゃんの手が下に下りてきたとき、
俺はどきっとしてしまった。


…かわいい。



「…相葉の変態…なに…おっ勃ててんだよ…」

「へ!?ご、ごめん…
ニノちゃんが…かわいいから…」



ニノちゃんは顔を真っ赤にして、
俺を叩いた。

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