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恋空予報

第5章 告白

相葉side




「せ、せんぱっ!?ん…」


終わらない短くて甘いキス。


…ぶ、部活、遅れちゃう…


俺は先輩の胸を押して、
息を整えた。



「だめ?」

「ち、違います…
ぶ、部活に遅れちゃう、って言うか、
もう遅れちゃいました…」

「いいじゃん。部活なんて。
ね、最後の一回、キスして?相葉から。」



先輩は目を瞑って
俺のキスを待ってる。


なんて綺麗な顔なんだろうか。

さっきまでこんな綺麗な顔の人と
キスしてたんだ…


俺が決心して顔を近付ける。


ニノちゃん先輩の唇まで
あと一センチのところに…


「相葉ー!おせぇぞ!」


激怒した先輩が来た。


キスはお預け。


「に、ニノちゃん先輩、
ごめんなさい!部活いってきます!」

「ん…」



残念そうに笑う先輩。

ごめんなさい…


俺は体育館にユニフォームを着て
遅れたことを謝り練習を始めた。

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