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恋空予報

第4章 決心

二宮side



「和、おはよー」

「ん…」



潤くんが俺に紙切れを渡した。


「なに?これ…」

「相葉くんから。
和へ渡しといてって言われたからさ。」


相葉…?


はは、潤くんは優しいな…


こんなことして、子供じゃないんだから…


「……和…?
なんで泣いてんの?」

「え…泣いてなんて、ないよ…?
なに、言ってんの?」


……右上がりの文字。


相葉の特徴。



「それ、相葉くん直筆だから。」

「……分かってるよ…」


先輩、今までありがとうございました。
先輩と過ごした時間、忘れません。
幸せでした。楽しかったです。
許されることならもう少し、
一緒にいたかったです。

            相葉雅紀   


幸せ"でした"?
一緒に"いたかった"?


まだ、始まったばかりじゃないか…

別れなんて、早すぎんだよ…


俺、ちゃんと自分の気持ち、伝えないと…


嘘なんか、ついちゃだめだ…


『ニノちゃん先輩』
『先輩……開けてよ…』
『あ、カルピスで。』



相葉の声が、表情が、全てが、
全部、脳内再生されてる。


好きだ。

俺は相葉が好きだ。

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