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恋空予報

第15章 すれ違い

二宮side




……あーあ。


寝て起きてみても、
既読無視の状態。


ばかあ…。



俺がベッドの上でごろごろしてると、
佐々木からメールが来た。


『どこにいんのー?
相葉くん、会社飛び出してったよー笑』


……はあ?

会社飛び出しってた!?


俺のこと、探しに来てくれたのかな……


そんな都合のいいことを考えては
ニヤニヤしている俺。


けど、ただ家に帰っただけかもしれない。


ううん。
違う。

俺を迎えに来てくれるのかも。

いや、でも――――。



……まあいいや。


雅紀がどう考えたって、
俺が悪いんだろうし。


…嫉妬、しすぎだよな。

ほんと、どこまで雅紀を
好きなんだろうな。


宇宙より大きな愛だよ。

計り知れないんだよ。


俺からの雅紀への愛は
大きすぎて大きすぎて…。

逆に重いのかもしれない。



俺が負担をかけているのかもしれない。


「…そうなのかなあ」


俺が放った言葉は、
もちろん誰にも届かない。

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