テキストサイズ

恋空予報

第15章 すれ違い

二宮side



……あー、暇だ。


ベッドでゴロゴロしてると
ほら来た。


佐々木からのメール。



うん、わかってた。


雅紀から佐々木って聞いたとこで
まさか……って思ってた。


腐れ縁の幼馴染み。


早く仲直りしろとか、
そーゆー内容。



仲直りできたらさ、
したいよ。


こんな辛い思いしたくねーし。


「……ちっ」


舌打ちを一回して
緑のアイコンを押す。



…ほら、昨日まで
ラブラブだったのに。



『ごめんね。』



これでいいだろ。

別に。



すぐに既読がつくけど、
全然返事が返ってこない。



『既読ついてるけど…』



また既読がつくのに
返事が返ってこない。



『雅紀、ごめんって。
まだ怒ってるの?ごめんね。』



…返信してよ。

なんだか不安。


既読がつくのに、
返信されなくて、
胸がドキドキする。



『ごめんなさい。』



俺はそう一通送って、
また重たくなってきた
瞼をゆっくり閉じた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ