
プリンス×プリンセス
第72章 聞いてない!
「そう…だけど?」
それ以外に何だっていうんだ?
ディオの質問の意図が予想できない。
首をひねり、ディオを見上げる…と
「その役割を棄てろと言ったら、お前はどうする?」
棄て…る?
役割を棄てる、ってのは…つまり…
「は…?そんなの…」
「無理な話だ」
言葉に詰まる俺に、ディオは苦笑いに似た表情を浮かべて
「それこそ…死なない限り」
ぼつりと呟く。
さっきと同じ…悔いているような顔。
その表情からすれば…
これがお前の本音なのか?
それくらい、俺に傍にいて欲しい?
…いや、でもすぐに否定した。
ディオも分かってる。
俺だって…本当ならそうしたい。
でも…
「ディオ、あのさ…」
言いかけた…その時。
無機質な電子音が場の空気を壊した!
「待て」
ディオは手を掲げて俺を制すると、懐から携帯電話を取り出した。
「俺だ。何かあったのか?」
話の途中で遮られて、口はつぐむけど!
それ以外に何だっていうんだ?
ディオの質問の意図が予想できない。
首をひねり、ディオを見上げる…と
「その役割を棄てろと言ったら、お前はどうする?」
棄て…る?
役割を棄てる、ってのは…つまり…
「は…?そんなの…」
「無理な話だ」
言葉に詰まる俺に、ディオは苦笑いに似た表情を浮かべて
「それこそ…死なない限り」
ぼつりと呟く。
さっきと同じ…悔いているような顔。
その表情からすれば…
これがお前の本音なのか?
それくらい、俺に傍にいて欲しい?
…いや、でもすぐに否定した。
ディオも分かってる。
俺だって…本当ならそうしたい。
でも…
「ディオ、あのさ…」
言いかけた…その時。
無機質な電子音が場の空気を壊した!
「待て」
ディオは手を掲げて俺を制すると、懐から携帯電話を取り出した。
「俺だ。何かあったのか?」
話の途中で遮られて、口はつぐむけど!
