テキストサイズ

プリンス×プリンセス

第58章 裏切りの証言

【ルークスの部下の証言】

はい、私が車を運転しました。

助手席にルークスが乗り込み、後部座席に残りの二人が座りました。

え?…ああ、本来ならルークスが後ろに座るんでしょうね。

一応、上司なので。

…すみません。笑ってしまいました。

ですが、多分…彼なりにジューク様を心配しての事だったのかと。

助手席で、GPSのモニターと携帯電話を駆使しながら窓の外にも目を配ってる姿は、必死としか言いようがなかったです。

そして…モニターが点滅している場所で車を発見しました。

車の中には人の姿はなく、特に荒らされた形跡も、事故にあった様子もありませんでした。

まだ近くにいるかもしれない。

全員に緊張が走り…

手分けをして、辺りを捜索しました。

私は高台の…小道を登りきった先に、市街地が一望できるスポットがあるのですが、その辺りを。

坂を登り、拓けた場所が目に入った…

その場所で。

ナイフを持った男と対峙する、ジューク様を見つけました。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ