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僕達の近くで控えていたシルフィが頭を下げて答える。

良かった。正解だったみたいだ。

ホッとしたのと、人との気疲れから解放されそうで無意識に微笑んでしまう。

すると、シルフィの隣でカムリが手を上げた。

「それならば私も」

あ。カムリも僕に付いてくれるんだ。

気楽でいいななんて思ったのに、父上は冷たく言う。

「お前は駄目だ」

「え」

「ルークスに付いてもらう。いいな？」

父上に呼ばれて、ルークスが若干戸惑いの色を見せた。

「はい。それは構いませんが…」

チラリとカムリを見れば、上げた手をおずおずと元に戻そうとしていて…

あ。落ち込むパターンだ。

自分よりはるかに年上に思う事じゃないけど…カムリも頑張ってるのにな。

明らかにへこんでいるカムリを気の毒に思うと

「カムリには俺達の補佐についてもらう」

その言葉に、母上が父上を見上げた。

驚いた顔が、とびきりの笑顔に変わる。

「頼みますね、カムリ」