テキストサイズ

にじいろ。

第30章 虹色。

〜 雅紀Side 〜



和也「じゃあ…行くね」

潤「身体に気を付けて」

斗真「Kazによろしくな」

智「元気でな、ニノ」

和也「ありがとう、みんな」


潤「ほら、まーもなんか言えよ」


雅紀「…っ、」


和也「まーくん」

雅紀「…かずっ……」



和也「泣かないの」

雅紀「だってっ…」




和也「必ず成功して帰ってくるから」

雅紀「約束だからねっ…」

和也「うん、約束。」




握り合った手が
解かれて離れていく




潤「元気でな!」

斗真「頑張れよ!」


智「翔も応援してるから!
絶対またみんなで会おうね!」



背中を向けたまま手を振るかずの後ろ姿を見送った





雅紀「かず…!!」


俺の声にかずが振り返る






和也「雅紀!」





“ぼくは


あなたを


あいしてる”




雅紀「かず…」

潤「え? 何? 今の、手話?」



俺とヒカルが手話で会話してるのを見て
俺にも教えて?って
かずが唯一、覚えた手話。




届いたよ、かず。




“ぼくも


あなたを


あいしてる




あいしてる。”

ストーリーメニュー

TOPTOPへ