
にじいろ。
第25章 赤と青のフォトブック。
両親からは腕時計を。
舞からは珍しいシャーペンを。
修からは俺の似顔絵をプレゼントしてもらった。
毎年恒例の、家族で過ごす誕生日。
それをわかってて
智くんは前日に俺との時間を設けてくれたんだ。
父「話というのはなんだ?」
舞と修が寝静まると
リビングのソファーで紅茶を飲みながら
父さんが口を開いた。
洗い物を終えた母さんがその隣りに座る。
…よし!
翔「あのさ…
実は俺、今、付き合ってる人がいて…」
父さんの顔が険しくなる。
翔「ちゃんと紹介したいんだ。
会ってもらえるかな…?」
父「会ってどうしろというんだ?」
翔「認めて欲しいんだ、俺達のこと」
父「子供のくせに何を言ってるんだ。
そんなことしてる暇があったら学業に専念しなさい。
結果を出す。話はそれからだ」
大学に合格するまでは
すべてを慎めということか。
父「お前は知っていたのか?」
母「私は何も知りませんよ?
でもね、あなた。
翔はやるべきことはやっているし
学業を疎かにさえしなければ問題ないんじゃないかしら?
成績だって決して落ちているわけじゃないんだし…」
父「そんなことを言ってるから甘いんだよ、お前は」
翔「ちょっと!やめてよ、二人共!」
恋人がいると伝えただけでこれじゃ、先が思いやられるな…
自分で選択した決断がブレそうになって
ギリッと奥歯を噛み締めた。
舞からは珍しいシャーペンを。
修からは俺の似顔絵をプレゼントしてもらった。
毎年恒例の、家族で過ごす誕生日。
それをわかってて
智くんは前日に俺との時間を設けてくれたんだ。
父「話というのはなんだ?」
舞と修が寝静まると
リビングのソファーで紅茶を飲みながら
父さんが口を開いた。
洗い物を終えた母さんがその隣りに座る。
…よし!
翔「あのさ…
実は俺、今、付き合ってる人がいて…」
父さんの顔が険しくなる。
翔「ちゃんと紹介したいんだ。
会ってもらえるかな…?」
父「会ってどうしろというんだ?」
翔「認めて欲しいんだ、俺達のこと」
父「子供のくせに何を言ってるんだ。
そんなことしてる暇があったら学業に専念しなさい。
結果を出す。話はそれからだ」
大学に合格するまでは
すべてを慎めということか。
父「お前は知っていたのか?」
母「私は何も知りませんよ?
でもね、あなた。
翔はやるべきことはやっているし
学業を疎かにさえしなければ問題ないんじゃないかしら?
成績だって決して落ちているわけじゃないんだし…」
父「そんなことを言ってるから甘いんだよ、お前は」
翔「ちょっと!やめてよ、二人共!」
恋人がいると伝えただけでこれじゃ、先が思いやられるな…
自分で選択した決断がブレそうになって
ギリッと奥歯を噛み締めた。
