無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

ロールスクリーンの上に胡座をかいて座ってもらい
レインボーローズのブーケを一本ずつにバラして
翔くんを取り囲む様に散らした



智「めちゃめちゃ絵になる！」


ｶｼｬｯ


翔「マジで？ずっげぇ恥ずかしいんだけど…」

智「その照れた感じがまた…ふふっ。」

翔「笑うなや(笑)」


ｶｼｬｯ


智「じゃあ今度はね、両手出して？」

翔「こう？」


散らしたレインボーローズを拾い集めて
花弁を千切り
翔くんの掌の上にポンポン置いていく。



智「そのまま立って？
一発勝負だからね？
『せーの』って言ったら花弁を真上に投げて翔くんの上に降らせて！」

翔「オッケー！」

智「じゃあいくよ？
せーの！！」



投げて宙を舞った花弁の雨が
ハラハラと翔くんに降り注いだ。


ｶｼｬｯ　ｶｼｬｯ　ｶｼｬｯ




智「バッチリだよ、翔くん！」

翔「上手く行った?!」


カメラを手にしたまま
大きくマルを作った。


智「しゅーーーりょーーー！
お疲れ様、翔くん！
ありがとうございました、所長！」


翔「ありがとうございました！」


所長「二人共お疲れさん！」



所長に缶コーヒーをご馳走になり
俺達はスタジオを後にした。