テキストサイズ

にじいろ。

第14章 ピカイチでハレンチな青春。

パフォーマンスがどんどん加熱して
ラブラブアピールみたいになっていく。

そのたびに会場が湧き上がるから
ラストを飾る俺達へのプレッシャーは相当だよ?


かず、大丈夫かな?
今更辞める訳にはいかない。



俺は覚悟を決めた。




『いよいよラストです!
エントリーNo.10
テーマは『シンデレラ』』



ドキドキしながらステージ中央へ。
大きな拍手と歓声、そしてどよめき。

かずのシンデレラは観客の目を引いた。

『綺麗ー』
という声と
『ヒューヒュー♪』
という煽りの中
かずの手を取って
花道を歩く。

観客に手を振り
時折かずが俺をチラッと見て微笑む。


うわ、可愛い…


かずの白い肌がピンク色に染まってる。
俺のドキドキが増す。


このまま押し倒したい衝動を抑えながら
円形舞台に辿り着いた。


『このあとどーするの?』
って顔をしてるかずを見つめて
ふうっ、と息を整え
いざ、パフォーマンス!!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ