
これってSなんですか?
第8章 プレゼント
私はすぐ電話した
「もしもし?
ショウ君?」
良かった電話が通じた
事故とかじゃないんだ
ショウ君の仕事柄、交通事故のニュースを見る度ヒヤヒヤする
「アイちゃん
ごめんね?
いつもロータリーにパトカーなんか来ないんだけど…
今日に限ってきてさ
移動してって言われたら
どかないと
そこ駐車禁止だから」
それで人がいないのね
平日でもいつも車止まってるもの
「今ね
駅の駐車場に車止めたから
そっちにいるの
場所わかる?
僕が行こうか?」
私はキョロキョロした
「あ
看板あった
駐車場…いっぱいあるよ?」
第一駐車場やら、第二駐車場やら、ちょっと遠い無料の駐車場けっこう色々あるな
「無料って書いてあるとこだよ
わかる?」
ショウ君は心配そうだ
「分かった
無料ね?
じゃあ、そっち行くね」
私は歩き出す
ショウ君の身の安全がわかったとたん
自分の置かれた状況を思い出す
はっ
私、ノーパンだった!?
電話したまま歩き出したけど
息を飲んだ私に
「アイちゃん?
やっぱりわからない?」
ショウ君は迷ってると思ったみたいで心配そうに聞く
「思ったより遠いから…」
言い訳も思ったことがポロッと出た
