
土砂降り
第1章 1
僕の名前は大久保尚也。(なおや)
高校2年生。
仲の良い友達は全員運動部で夏の大会に向けて頑張っているこの時期、6月の初め。
湿気が増えて天然パーマの、僕の髪はクリクリと強いクセをだす。
いっそのこと短くしてしまおうかとも思うが、美容室というのがどうも苦手だ。
まぁもう少しこのままでも問題ないだろう。
今日も授業が終わり、友人達が部活へと向かう中、僕もいつもの場所へと向かう。
昨日の夏目漱石の続きが楽しみだ。
足早に誰もいない図書館のそのまた奥にある本棚に囲まれたソファー席へ向かった。
誰に気を使うでもない。
どうせ誰もいない。と、ドカドカと古い床を踏み鳴らしカバンをソファーに投げ捨て、靴を脱ぎ、ソファーの肘掛を枕にして寝っころがり本を読む。
一年の途中までは普通にソファーの端に腰掛けて本を読んでいたが、何ヶ月も人が来ないことから、今では自宅でくつろぐように本を読むのが定着してしまった。
一度寝てしまったことがあり、起きたら真っ暗、夜の10時をまわっていた事があった。
なんとも、雑な学校だ。誰かが見回りに来ることもなく、電気と暖房を消して、裏門から帰った。
まぁ本校舎からも離れたところにあるし誰も使っていないと思われているのかもしれない。
図書委員が居たこともないしね。
高校2年生。
仲の良い友達は全員運動部で夏の大会に向けて頑張っているこの時期、6月の初め。
湿気が増えて天然パーマの、僕の髪はクリクリと強いクセをだす。
いっそのこと短くしてしまおうかとも思うが、美容室というのがどうも苦手だ。
まぁもう少しこのままでも問題ないだろう。
今日も授業が終わり、友人達が部活へと向かう中、僕もいつもの場所へと向かう。
昨日の夏目漱石の続きが楽しみだ。
足早に誰もいない図書館のそのまた奥にある本棚に囲まれたソファー席へ向かった。
誰に気を使うでもない。
どうせ誰もいない。と、ドカドカと古い床を踏み鳴らしカバンをソファーに投げ捨て、靴を脱ぎ、ソファーの肘掛を枕にして寝っころがり本を読む。
一年の途中までは普通にソファーの端に腰掛けて本を読んでいたが、何ヶ月も人が来ないことから、今では自宅でくつろぐように本を読むのが定着してしまった。
一度寝てしまったことがあり、起きたら真っ暗、夜の10時をまわっていた事があった。
なんとも、雑な学校だ。誰かが見回りに来ることもなく、電気と暖房を消して、裏門から帰った。
まぁ本校舎からも離れたところにあるし誰も使っていないと思われているのかもしれない。
図書委員が居たこともないしね。
