
濃密 恋絵巻
第2章 ~歪んだ想い~
激しく舌が絡み、ゆりなは息を乱しながらそのまま押し倒されてしまった。
「…ん…はぁ……月蔭っ …待ってっ……」
さっきまで意識が無か ったのにっ…
「はぁ…待てない…」
苦しそうだが真剣な眼差しで見つめられ、ゆりなは心奪われてしまい一瞬言葉を失ってしまった。
月蔭がこんな状況なの に…ドキドキしてる場 合じゃっ……
「…い…今はおとなしく 寝ててっ…」
「…今は…か…」
「え?」
意味深な言葉を残して、月蔭はやけにあっさりと離れていった。
そして力なく布団に横たわったかと思うと、今度はゆりなを胸に抱き締めたまま目を閉じた。
「あ…え…?月蔭…?」
「…少し…このまま…… 」
そう言いかけながら、月蔭は気を失うように深い眠りについてしまった。
…寝ちゃった…?
やっぱり…相当具合悪 かったんだ…
でも…なんで急に……
