Fallen Angle
第1章 Re
駆け寄って男の手を握ると、甘えた声で上目遣いに見上げると
「待たせちゃった?いつからここにいたの?」
「オレもついさっき来たところだよ。蓮が迷子になるといけないから、ここにいたんだよ」
悪戯っ子のように微笑む男の顔に口を尖らせて
「迷子になんてならないもん。でもありがとう。早く会えて嬉しい」
表情を変え満面の笑みを男に向けると、肩を抱かれ引き寄せられる。
「俺も会えて嬉しいよ」
男の唇が蓮の髪に触れ
「…あれ?蓮ってタバコ吸うんだっけ?髪からタバコの匂いがするよ?」
「うそ、最悪…お兄ちゃんだよ。送って貰った時、吸ってたから」
悟られないように嘘をつく。
「ああ…シスコンの。今日の事何か言ってなかった?」
何度も髪を撫でる男の指先に悪寒が走り、小さく体が震える。
「心配しなくても大丈夫。蓮の好きな人の事、悪く言わないよ」
「そっか」
セットしたばかりの髪を耳にかけられ
「でも蓮は感じやすいんだね。触れるだけで…」
耳元で甘く囁く声に苛立ちを抑えて
「…そんな事ないもん」
男の胸を押して、恥ずかしそうな素振りを見せる。
指先を絡めるように手を繋いで、恋人のようなやりとりをしながら夜の街を歩き出した。
飲食店から漏れてくる匂いが空腹を刺激する。
赤いのれんを指差して
「言ってたお店ここだよ」
「ここ?」
怪訝そうな男の顔を無視してのれんを潜ると
「いらっしゃい」
威勢のいい声に迎えられ、肩が触れるほど狭いカウンター席に座った。
目の前に水の入ったグラスが並ぶと、壁に貼られたメニューを見まわして、店員に訊ねるように
「鶏白湯?これください」
男に目配せをして
「一緒のでいい?」
「構わないけど…」
何か言いたげな男と目線を合わせずに
「じゃあ2つお願いします」
店員の声が店に響く。
「鶏白湯二兆」
水で乾いた喉を潤していると
「この店に来たことあるの?」
「来たのは初めてだよ。お店の女の子に教えて貰ったんだよ」
「蓮がラーメンってイメージないな」
「庶民的でしょ? 」
微笑んでみせる。
カウンターに器が並び
「美味しそう。いただきます」
ラーメンを啜っていると
「でもこんな店でよかったの?他にもお洒落な…」
「いいのっ。それにここに来ようって言ったの蓮だよ?」
「そうだっけ?」
「うん」
男と目が合うと小さく笑いあう。
「待たせちゃった?いつからここにいたの?」
「オレもついさっき来たところだよ。蓮が迷子になるといけないから、ここにいたんだよ」
悪戯っ子のように微笑む男の顔に口を尖らせて
「迷子になんてならないもん。でもありがとう。早く会えて嬉しい」
表情を変え満面の笑みを男に向けると、肩を抱かれ引き寄せられる。
「俺も会えて嬉しいよ」
男の唇が蓮の髪に触れ
「…あれ?蓮ってタバコ吸うんだっけ?髪からタバコの匂いがするよ?」
「うそ、最悪…お兄ちゃんだよ。送って貰った時、吸ってたから」
悟られないように嘘をつく。
「ああ…シスコンの。今日の事何か言ってなかった?」
何度も髪を撫でる男の指先に悪寒が走り、小さく体が震える。
「心配しなくても大丈夫。蓮の好きな人の事、悪く言わないよ」
「そっか」
セットしたばかりの髪を耳にかけられ
「でも蓮は感じやすいんだね。触れるだけで…」
耳元で甘く囁く声に苛立ちを抑えて
「…そんな事ないもん」
男の胸を押して、恥ずかしそうな素振りを見せる。
指先を絡めるように手を繋いで、恋人のようなやりとりをしながら夜の街を歩き出した。
飲食店から漏れてくる匂いが空腹を刺激する。
赤いのれんを指差して
「言ってたお店ここだよ」
「ここ?」
怪訝そうな男の顔を無視してのれんを潜ると
「いらっしゃい」
威勢のいい声に迎えられ、肩が触れるほど狭いカウンター席に座った。
目の前に水の入ったグラスが並ぶと、壁に貼られたメニューを見まわして、店員に訊ねるように
「鶏白湯?これください」
男に目配せをして
「一緒のでいい?」
「構わないけど…」
何か言いたげな男と目線を合わせずに
「じゃあ2つお願いします」
店員の声が店に響く。
「鶏白湯二兆」
水で乾いた喉を潤していると
「この店に来たことあるの?」
「来たのは初めてだよ。お店の女の子に教えて貰ったんだよ」
「蓮がラーメンってイメージないな」
「庶民的でしょ? 」
微笑んでみせる。
カウンターに器が並び
「美味しそう。いただきます」
ラーメンを啜っていると
「でもこんな店でよかったの?他にもお洒落な…」
「いいのっ。それにここに来ようって言ったの蓮だよ?」
「そうだっけ?」
「うん」
男と目が合うと小さく笑いあう。
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