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いつか手をつないで歩こう

第12章 見えない未来


浩輔side

その日の午後。
俺は、孝宏と約束をしていたファミレスへ行った。


店内に入ると、奥の席から孝宏が手をあげて俺を呼んだ。


その席へ近づくと。

えっ…?

孝宏の前に女の子が二人、座っていた。


「浩輔、こっち座れ」

と言って俺を孝宏の隣りに座らせた。


「久しぶりだね、浩輔君!」

孝宏の彼女、里沙だった。


ショートボブが良く似合うかわいい子だ。


「ああ、ほんと久しぶり里沙ちゃん」


その横にいる子は…。


「この子は私の学校の友達で、」

「相川まな、です」

セミロングにゆるいウェーブがかかっている。


目がパッチリしていてとてもキレイな子だった。


だけどなんで…。

「じゃあ、これからみんなで遊びに行くぞ!」


「はあ!?」

俺は慌てて孝宏を二人から離れた場所へ連れ出した。

「おいっ、どういうことだ。聞いてないぞ?」

「いいだろう?たまにはおまえも女の子と遊んだって」

「だからそういう気を使うなって言ってるだろ!」

しかし。

結局、俺達男女4人は遊びに行く事になったんだ…。

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