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いつか手をつないで歩こう

第10章 訪問者


「叔母さん何の用事だったの?」

私は浩輔に聞いた。


「さあ。俺達が元気で暮らしているか、確かめに来たんだろ?」


「ふーん。それだけ?」

「ああ」


浩輔はまた机に向き直った。
箱を開けると。


「わー、マドレーヌだ。後で食べようね」

「…」

浩輔は勉強に集中しているのか、また返事をしなかった。


浩輔

どうしたの?

なんだか変だよ……。

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