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missing☆ring【完】

第5章 1年前。

典幸が飲み潰れてしまい「こいつ送ってくわ」と小林が「ほら、立てるか?」と典幸の腕を掴む。



「大丈夫なの?」



綾子が典幸の逆の腕を掴んだ。



「適当にタクシー捕まえるから。ほら、」


「ん……陸」




何故かのは陸の名前を呼んだ。



「大丈夫か、典幸」



陸は少し屈んで典幸の顔を覗き込んだ。


「陸……」


「はい。はい。大丈夫だから」



何が大丈夫なんだか分からなかったけど、酔った典幸に陸も合わせているんだと思っていた。



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