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誘惑のサンタクロース

第5章 その後☆




「パパ、ママ、ありがとう」



涙声でそう言うと

こっちこそごめんって言ってくれて

三人で泣きながら笑った。




しばらくして涙が落ち着いてくると

ママが

「紅里の手に持ってるのなに?

 食べ物なら冷蔵庫に入れるから貸して」



って言われて

星弥くんがくれた箱のことを思い出した。




取っ手はわたしの握力と

手汗のせいでぐちゃぐちゃになっていた。




せっかく星弥くんが持たせてくれたのに・・・




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