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モテモテ男の裏の顔⁉︎

第24章 仕掛けた罠。



唇がゆっくり離れていくと、私は真っ白になった頭で湊をポーっと見つめていた。



『そんな顔で見つめんなよ。
続きは後でな?』



湊は私の顔を見てクスっと笑い、
私の頬をそっと撫でると体を離して
政臣に向き直った。



政臣は眉間にシワを寄せると、
湊を睨みつけ声を荒げた。



『お前の女だろうが
また俺が奪ってやるよ。』



(また…って?)



『コイツは渡さねぇよ。

あー。それから。
そこにいる女は俺らが撒いといた餌だ。

どうなっても知らねぇよ?』



湊は口許を吊り上げ政臣を見下ろすと


『日和。帰んぞ。』と言って私の手を引いてそのまま外へ出た。



後ろから政臣の怒鳴り声が聞こえていたけど、湊はただ笑うだけで何も応えなかった。



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