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お前は俺のxxx

第105章 大切な…




マツさんに言われた通り、通りを走っていると地元の人間から度々声をかけられ、その都度まこっさんの行方を聞いて回った。


『さっき向こうで見かけた。』


みんな声を揃えるように同じコトを言う。


言われた方へ進むにつれて、人混みの流れも同じ方へと変わって行き、場内には花火が終わった事を伝えるアナウンスが流れた。


クソ‼︎何やってんだよ俺は‼︎


携帯で時計を見ると21時。
圏外だったアンテナが僅かに戻っていた。


俺は直ぐに結愛に電話をかけると
呼び出し音が鳴った。


(繋がった!)


『結愛‼︎今どこだ⁉︎』


電話の向こうから聞こえたのは、低い男の声。


単調なセリフ。


『今すぐ公園に来い。』


そして直ぐに電話は切られた。



今の声って…
もしかしてまこっさん…?



俺は急いで公園へ向かった。


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