テキストサイズ

お前は俺のxxx

第105章 大切な…



結愛ちゃんから何があったのか話を聞くと、目の当たりにしてしまった颯太の行動にショックを受けていた。



颯太は大事に想っている弟みてぇな奴だ。それは昔も今もずっと変わんねぇ。



あいつが適当に女と遊んでた頃でも、俺は別に何とも思わなかった。


当時の颯太には〝守りたい〟と思うものがまだ無かったからだ。


俺も同じように適当に遊んでいた時期がある。だが大事な女…今の嫁に出逢い、俺の中で気持ちが変わった。


大事な女を悲しませるような事だけはしたくねぇ。


それ以来、俺は半端なことを止めた。


嫁を愛すこと。守ること。
それを誓い今の家族がある。


だから颯太の行動が俺は許せなかった。


結愛ちゃんの携帯が鳴り、颯太からの着信だろうと、俺は許可も得ずに結愛ちゃんの携帯に出た。


電話の向こうでは、息を切らせた颯太の声が聞こえる。


俺は公園に来いとだけ伝えると、電話を切った。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ