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叶わない恋

第1章 きっかけ

「今度さ、俺の部署の班長と木口と4人で飲まない?」



木口とは今藤と繋がりのきっかけとなった、わたしの職場の先輩だ。


「班長?新しい人ですか?」

「去年の夏に来てた人だよ。もしかしてわからない?」


去年の夏と言われても、臨時勤務だらけだった去年なんて分かるはずもない。


「葵なら臨時勤務終った後に職場で何回も見てるはずだぞ。」


さっぱり分からない。

でも、去年の秋くらいからだろうか、臨時勤務と言っても会社内だったから、元の職場には何度も顔を出していた。

そこで、わたしはある人が気になっていた。

新しく配属になったであろう男性。
第一印象は『恐い人』だったけれど、挨拶するたび笑顔がすごく素敵な人だった。


あの人の名前なんだったかなぁ~。

たなか?いや、もっと画数が多い。
わ、わた?
あ、渡辺さんだ。



「もしかして、渡辺さんって方ですか?」


「知ってるじゃん!さすがイケメンはチェック済みかー?笑」



イケメンって、、、
確かにかっこいいけれど、年はたぶん35~38くらいだろう。
親戚のおじさんとあまり変わらないじゃん。

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