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甘く染めて

第6章 №6



 「お前がねだってたチューあげてやった」

 ドキドキドキドキドキ

 「あ、あざす」

 目を不思議とそらしてしまう。

 先生の息がかかる距離だからかな。

 「あざすって…色気ねぇなあ」

 「…」

 色気…

 確かに私、胸ないし

 ポンキュッポンじゃないし

 ズゥンと落ち込んでしまっている私を気にかけてくれたのか、

 「…まあ、いんじゃね?
  色気なくても、大事なのは心だし」

 気遣って行ってくれたのかな。

 先生から意地悪してきたくせに。

 「フォローありがとございます」

 「いーえ」

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