無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　「先生の髪の毛、黒色だったのに栗色なってた！♡」
　「あの先生の顔に超合うよねぇ」
　「メガネも綺麗な青色だったもんねッ♡　前は赤色だったのに～♡」

　先生の髪の毛が栗色…青のメガネ…絶対かっこいいじゃん！

　何の心境でそんなにかっこよくしちゃうのかな？！

　まだ見てないけど！　（笑）


　「…結局見れなかった…この時間頑張れないやいっ！」

　はぁ～～っとため息をつきながら窓側の寒い自分の席に座った。

　「…莉緒ー」

　パッと窓のほうを見ると翔太がいた。

　「どしたの？翔太」

　１個上の階の５組の翔太がこの階に来るなんて珍しい。

　今日は珍しい一日なのか？

　「英語の教科書かりよーと思って」

　「ぁあ～はいはい英語ね～」

　がさごそと自分の机の中から英語の教科書を取り出して翔太に渡した。