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私が選んだ振り袖はシンプルな赤に梅の柄のものだった。

義父にはシンプルすぎないかと言われたが気にせずに決めた。

成人式の写真は後撮りすることにしたので、別の日にもう少し派手なものを選べばいいやと思っていた。

着付けはとにかく締め上げられて少し苦しかった。

振り袖を着た自分の姿を見て、やっぱり自分じゃないみたいだと思った。

全部終わって、雪が積もる中、美容院から成人式の会場まで歩くのは結構大変だった。

途中で友だちと待ち合わせて会場に着くと懐かしい友達がたくさんいた。

「久しぶりー！」

ばたばた引越しした結果、小学生・中学生の頃を過ごした街に戻ってきていたので知り合いはたくさんいた。

いろんな友だちと写真を撮っていたので義父に写真を送ってみた。