
君の隣の相棒さん、
第46章 午前0時の手帳と彼と、(伊)
こうやって伊丹さんの寝顔を見るのは初めてではない。
だけどどういう訳か寝顔を見るときはいつも二人きりで、嬉しい反面不思議で仕方がなかった。
そして、こういう伊丹さんを見る度に私の心は伊丹さんで染められていく…。
『あれ‥可笑しいな…っ、なんで…っ』
気付いたら頬を伝う涙。
何故泣いていたのかは私にも分からなかった。
『‥‥なん‥で、こんなに‥、好きなのかな…っ』
拭っても拭っても溢れてくる涙にどうしようもなくなって、とにかく伊丹さんが起きないうちに帰ろうと立ち上がった時だった。
「本人が寝てる前で言ってんじゃねえーよ、バーカ」
背を向けて一課を出ようとしたら突然降ってきた温もり。
いつの間に起きたのか、背中から私を包み込んでそう言った。
もしかして、全部聞かれてたの…?
私の不安を他所にまた伊丹さんの低温の声が耳に響く。
だけどどういう訳か寝顔を見るときはいつも二人きりで、嬉しい反面不思議で仕方がなかった。
そして、こういう伊丹さんを見る度に私の心は伊丹さんで染められていく…。
『あれ‥可笑しいな…っ、なんで…っ』
気付いたら頬を伝う涙。
何故泣いていたのかは私にも分からなかった。
『‥‥なん‥で、こんなに‥、好きなのかな…っ』
拭っても拭っても溢れてくる涙にどうしようもなくなって、とにかく伊丹さんが起きないうちに帰ろうと立ち上がった時だった。
「本人が寝てる前で言ってんじゃねえーよ、バーカ」
背を向けて一課を出ようとしたら突然降ってきた温もり。
いつの間に起きたのか、背中から私を包み込んでそう言った。
もしかして、全部聞かれてたの…?
私の不安を他所にまた伊丹さんの低温の声が耳に響く。
