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君の隣の相棒さん、

第37章 透明の恋(大)

『私、なんてこと‥監察官にそんなことをさせてしまったなんて』


「いや‥、まぁ正直目の前で倒れられたときは驚きましたが」



あの後すぐ、私は医務室に大河内さんの手で運ばれたらしい…。

────今、私の腕には点滴の針がつけられている。



「三日間連続で徹夜をしたそうですね。神戸が教えてくれました」


『え‥‥‥?』


「電話をしても出ないと一課を見に行ったところに寝ている貴女がいた。それを三日間連続で見たらしいのですが…」


『あー…(見られてたんだ‥』



面食らった様になんとも言えない顔をしていると、不意に大河内さんの鋭い視線と目が合う。



「女性なんですから、もう少し体調には気を使いなさい。‥彼奴が心配していましたよ」


『すいません…って、え?』



神戸さんが私の心配を…?
一見、耳を疑うような話しだったけれど、何度も一課に脚を運んでくれていたことがそれを裏付けている。

そんなこととは別に、私はふと、頭に過ることがあった…。

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