
☆短☆編☆集☆[新・続]
第2章 ヒーローにひかれる松井くん
「本当に大丈夫かい?」
そう本気に心配してくれる店長はやっぱり優しくて綺麗で俺にとって尊敬出来る素敵な人だな、と、もう一度思い知らされる。
「全然大丈夫です!!
それより店長、他に出来る事とかないですか?」
そう言うと店長は驚いた顔をした。
「詰まらなかった?」
「え、あ、いえ!!
ただ椅子に座ってるだけだと何の役にも立ててない気がするので...その...」
すると店長はクスッと笑った。
「?...店長?」
「はは、ごめんね
そーだなー、松井くん。今日はもう時間だから明日から中の仕事を少し手伝って貰おうかな?」
「あ、はい!!」
「松井くん、仕事熱心で偉いね
実はまだ紹介してない新しく入った、君くらいの子が三日前から来てるから、明日紹介するね。その子も凄く仕事熱心なんだよ」
新しく入ったバイトの人?
「分かりました」
「うん、それじゃあ今日は御開きにしようか」
俺は店長とロッカー室に行って着替えをして、お先に失礼しますと言ってバイト先を出た。
新しいバイト仲間か
確か俺と同じくらいって言ってたよなぁ
どんな人だろ?
てゆーか三日前からって事は俺が遅刻してる時だから....ああ!!!!
俺が連続で遅刻してたから紹介が遅れたんだ、と、反省して、少し落ち込み気になりながらチャリを漕いでいると、あっという間に家に着いた。
